シブトラミン（塩酸シブトラミン、化学式：C17H26ClN）とは肥満を治療するお薬です。
商品名としては、リデュース、メリディア、リダクティルなど、いろいろな国で使われていたお薬です。
アボットが製造していたメリディアは、心臓を含む心血管系の有害事象のリスクが高いことを示す臨床試験データを理由に2010年にアメリカの市場から撤退しています。
日本ではエーザイにより2007年に医薬品製造販売承認が申請され、2009年9月26日に却下されました。
現在、日本では未承認となっています。
個人輸入した場合には「医薬品副作用被害救済制度」が適用されません。
万が一、副作用が起きても医療費は全額自己負担になります。
厚生労働省ホームページに掲載された「個人輸入において注意すべき医薬品等」について
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard/
作用・効果
脳内の神経細胞によるセロトニンおよびノルアドレナリンの取り込みを阻害するお薬です。
服用すると食欲中枢に作用し、食欲が抑えられ、ダイエットに繋がるということらしいです。
食事療法とともにこのお薬を半年間服用することで、約6kgから10kg弱の体重減少が観察されることが報告されています。
ただし、プラセボ群（偽薬を服用する）でも約1kgから約5kgの体重減少が観察されています。
なお、これらの臨床試験は、いずれもBMIが32以上、かつ体重が87 kg以上の肥満人を対象としたものです。
これらの数値未満の方のデータはなさそうです。
副作用
メリディアに関しては、心臓を含む心血管系の有害事象のリスクが高いことを示す臨床試験データ
・心臓発作
・脳卒中
・心血管死
などが報告されています。
アメリカでも日本でも途中で承認が取り消されているということは結構危ないようですね。
恐らくリデュースはまだ製造されていると思いますが、これ、インドの製薬会社なんですよね。
それをタイを経由して輸入しているらしいんですけど・・・・・コワイデスヨネ
偽物もたくさん出回っているようで、ちょっと人には薦めたくないですね～
ちなみに、心疾患以外でも口の中がやたらと乾くとか、口臭が気になるとかいった副作用はかなり頻繁に出ているようです。
