糖質を取り続けるとどうなる?糖尿病や脳梗塞など、生活習慣病と糖質の関係は?

ダイエット

女性は少しぽっちゃりしていたほうが可愛いという男性はたくさんいるようです。
でも、「少しぽっちゃり」というのは、「でっぷり」とは意味が全く違います。

BMIだけでいうと、22くらいが最も病気になりにくいと言われていますが、男性の好みのぽっちゃりも恐らくこの辺が限界だと思います。

肥満は病気と隣り合わせ


若い間はまだ何とかなりますが、年を取ってくると急にあちらこちらが故障しはじめます。
特に糖質を多く取った生活を長い間続けている方は要注意!
あなたの血管はボロボロになっているかもしれません。
血糖値スパイクという言葉を聞いた事があるでしょうか?
お腹が空いたところへ糖質の多い食べ物を食べると、血糖値が一気に上がります。
血糖値が上がると体がインスリンを分泌し、血糖値を下げようとします。
一気に上がった血糖値を一気に下げようとするのです。
この一気に上昇、一気に下降という動きを血糖値スパイクといい、これを繰り返しているうちに血管がボロボロになっていき、動脈硬化を引き起こします。
この血糖値スパイクを起こしやすい人は、糖質中心の食事をたくさん食べる人食べるのが速い人血縁に糖尿病の人がいる人運動不足な人が該当します。
遺伝的なものはどうしようもありませんが、その他は自分でしっかり管理することで対応することができますね。

BMI(Body Mass Index)というのはボディマス指数という数値の事で、以下の計算式で算出できます。

BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
適正体重 = (身長m)2 ×22

BMI=22にしようとすると、例えば身長160㎝の人なら56~57Kg程度です。

さて、太ったままだと今後どういう危険が潜んでいるのでしょうか?
個人差はありますが、30歳くらいまでは多少太りすぎていてもすぐに病気になるリスクは少ないですが、これが40代を過ぎてくると、一気に体調が崩れてくる恐れがあります。

糖尿病

Steve BuissinneによるPixabayからの画像


糖尿病とは、慢性的に血糖値が異常に高くなる状態のことです。
血液中の糖の濃度が高くなることで、血管が傷つき、様々な病気を併発します。
つまり、長期間太ったままで糖質の多いものを食べていたら、インスリンの働きがおかしくなってしまい、血液中の糖の濃度がうまくコントロールできなくなるのです。
これによって併発されるのが、合併症です。
慢性の合併症は数年から数十年の単位でゆっくりと生じてきます。
つまり、若いころから肥満の状態を維持し続けていると、気づいた時にはもう手遅れということにもなりかねません。
慢性の合併症には、糖尿病神経障害糖尿病網膜症糖尿病腎症などがあります。
心筋梗塞脳梗塞足の壊疽失明などたくさんの病気を引き起こしてしまいます。
急性合併症には、糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群があります。
私の上司のお父様は、このケトアシドーシスで急に倒れ、ICUに担ぎ込まれました。
かなり危なかったのですが、何とか一命は取り留めることができました。
私の父方の祖母は医師に止められても食べ続け、足が壊疽し、失明し、若くして亡くなりました。
また、母方の祖母は腎臓に合併症を発症し、亡くなるまで人工透析を続けていました。
血縁に糖尿病がいるゆえに、私は特にしっかりと糖質をコントロールする必要があります。

一旦糖尿病を発症してしまったら、残りの人生、ずっとダイエットしたままということになります。
今のうちに少し我慢をして、こんな真っ暗な人生を歩まなくてはならなくならないように努力したほうが幸せだと思います。
ただ、最近はⅡ型糖尿病のいいお薬が開発されつつあります。
そのお薬をダイエットに利用しようとする動きがあります。

高血圧


最高血圧が140mmHg以上最低血圧が90mmHg以上のことを高血圧といいます。
高血圧から引き起こされる病気としては、心疾患脳卒中など、また、動脈硬化から併発される脳梗塞腎疾患など、重篤なものが多いです。
高血圧には様々な原因が考えられますが、その一つが肥満です。
血糖値スパイクのために血管がボロボロになったために動脈硬化となり、重篤な病気を発症してしまいます。
私の同級生は、30歳になってすぐに脳梗塞で亡くなりました。
子供の頃からかなりの肥満体型でしたが、成人してからもほとんど食事に気を付けている様子は見られませんでした。
好き放題に食べた結果、30歳で人生を終える事になってしまいました。

認知症


高齢者糖尿病におけるアルツハイマー病の危険度は、糖尿病でない高齢者に比べて1.9倍であり、インスリン使用中の糖尿病患者では危険度は4.3倍に増加すると言われています。
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβという老廃物が溜まることによって引き起こされます。
高血糖の状態が続くと、インスリン分解酵素は、インスリンの分解が最優先となり、アミロイドβの分解にまで手が届かなくなります。
その結果、アミロイドβが溜まります。
長期間血糖値の高い状態を続けていれば、それだけ認知症になる確率が高くなるということです。
体質による個人差はあるでしょうが、食欲のままに食べる生活を続けているうちに、じわりじわりと危険は迫って来ているのです。


肥満が引き起こす病気には他にもありますが、一旦病気を発症してしまったら残りの人生は真っ暗です。
美味しいものも食べられず、1日たりとも食事制限から離れることはできません。
今、少し我慢するのとどちらを選びたいですか?